Salehin Shahta Zarabさん
バングラデシュ出身 医師
2018年聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科専門職学位課程修了
2019年よりバングラデシュ厚生労働省疫学疾病管理研究所(IECDR)に勤務
疫学/公衆衛生専門家として、バングラデシュのCOVID-19対策の最前線で研究、調査を行い、その功績が2021年第1回バングラデシュ疫学・公衆衛生学会にて表彰された。
以前から日本の素晴らしい文化と環境にあこがれを持っていたのですが、言葉の壁に阻まれてなかなか来日する機会に恵まれませんでした。そのような中、国際的に優れた教員を擁し英語で学べる公衆衛生大学院があること知り、すぐに入学を決意しました。
聖路加では、疫学、国際保健学、国際感染症学、生物統計学、医療政策管理学などさまざまな分野を横断的に学ぶことができ、現在の仕事においてとても役立っています。特にCOVID-19の発生前に「新興・再興感染症は数時間から数日以内に世界中に拡がる可能性があり、疫学者や疾病の研究者は不測の事態に常に備えておく必要性がある」ということを学ぶ機会を得られたことは非常に大きかったと感じています。また在学時に教員や学生と公衆衛生の脅威に対応するための新しいアイデアをブレインストーミングするという経験ができたことは、とても刺激的でした。
現在、私はバングラデシュの厚生労働省における疫学専門家として、あらゆる病気の発生について調査するため、国内各地を飛び回っています。最近は、バングラデシュにおける新型コロナウイルスのパンデミック調査と封じ込めに取り組んでいます。
公衆衛生に携わる者として、これからも人類のために尽力し続けたいと思っています。今後は公衆衛生の分野でより多くのことを学び、自分を鍛えるためにも近い将来公衆衛生の博士号を取得する計画を立てています。